・初めての一人暮らしで資金管理が不安
・大学生の一人暮らしってどんな節約術があるの?
・どう貯金したらいいかわからない…
現在一人暮らしをしている、もしくはこれから一人暮らしをしようと考えている学生さんの悩みの一つが生活費の管理です。
今後のためにバイト等で収入を得て貯金をしたいと考えているという場合、どんな節約術をやればいいの?という状況も多いと思います。
なので今回の内容は
・大学生の生活費と貯金の平均データを分析
・大学生にもできる食費の節約術
・生活費を抑えるポイントと方法
・やってはいけない間違った節約術
です。
実際に大学生の約4割は月に貯金ができていないというデータもありますし、相当な苦労が必要なんじゃないかと思われがちです。
しかし、そんな中で節約術を取り入れて上手く貯金をしている方もたくさんいます。
そのような大学生達は節約術を自分のライフスタイルに落とし込んでいるから継続できているんですね。
あなたも習慣付けて自然体でできてしまえば、みるみる貯金が貯まって楽しい生活になると思います。
ということで、今回は無理なくできる大学生の一人暮らしにぴったりの節約術を紹介していこうと思います。
目次
一人暮らしをする大学生の生活費は?貯金はできるの?

・みんな生活費はどれくらいかかってるの?
・いくら貯金できているんだろう?
こんな疑問もあるかと思いますのでここでは参考までに一人暮らしの大学生の月の生活費の平均と貯金額のデータをご紹介していきます。
1)一人暮らしの生活費の平均
独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)が行った平成30年度学生生活調査によると国公私立の大学昼間部に通う一人暮らしの大学生にかかっている年間と月間の生活費の平均は以下の通りです。
区分 | 年間の生活費(平均) | 月間の生活費(平均) |
国立 | 88万5,500円 | 7万3,792円 |
公立 | 76万8,000円 | 6万4,000円 |
私立 | 65万9,700円 | 5万4,975円 |
こちらは学費、家賃は含まれていない純粋な生活費のデータです。これらから全体の月の生活費平均は約6.5万円となっています。
2)一人暮らしで貯金している大学生のデータ
次にみんなどのくらい貯金できているのか参考のために一ヶ月あたりの平均貯金額を紹介します。
第55回学生生活実態調査のデータによると
区分 | 月間の貯金額(平均) | 年間の貯金額(平均) |
自宅生 | 1万6,880円 | 20万2,560円 |
下宿性 | 1万3,470円 | 16万1,640円 |
となっています。自宅生は年間で20万円程、下宿生は16万円が可能ということですね。全国の統計でもこの金額が出ているということは、あなたにもこのくらい貯金できる可能性があるということです。
収入と支出の管理からはじめよう

まず何からはじめたらいいの?とわからないと思います。
最初は1ヶ月あたりの収支を把握するところからはじめてみましょう。
例えば月の収入はアルバイトの給料、親の仕送りなど、支出でいえばいろんなカテゴリーがあるので詳しく説明していきますね。
1)毎月固定費でどのくらいの支出がかかるのかを把握する
あなたが現在月にどれくらいの支出がでているのかをまずは家計簿をつけてみましょう。
スマホのアプリで簡単につけられますので支出を割り出してみてください。
・食費
・光熱費
・交流費、娯楽費
・洋服代、日用品代
・通信費(スマホ、インターネット通信料)
など自分の生活で使われているカテゴリーごとの金額がわかっていると何をどんな節約術で減額すればいいのかが明確になってきます。
2)生活費が足りなそうならアルバイトなどで収入を増やす
支出が把握できて、今後のために貯金したいとか生活費が足りなさそうだなという場合はアルバイトなどで収入を得ることも考えていかなければなりません。
今ではオンライン授業が取り入れられたりしてバイトのシフトに入れる時間が多くなったのではないでしょうか?
これからはじめたいなと思っているのであれば、私も経験したおすすめするバイトをご紹介します。
・ピッキング作業(仕分け作業):アパレル系なら商品が重くないことが多いのでしんどくないし作業が簡単、一人で黙々やるので人間関係の悩みもあまりない。
・ラベル、シール貼り:単純作業で楽ですが、逆に飽きっぽい人にはキツいかも…
・パチンコ店のホールスタッフ:ドル箱の上げ下げなどキツいイメージですが、今は自動計数機が付いているお店も多くその作業もなかったり時給も高めです。
アルバイトではなくても在宅ワークで個人で稼ごうとしている大学生も増えてきています。
在宅でお小遣い稼ぎをしたいのであれば下の記事で詳しく紹介していますので参考にしてください。

貯金をする場合や足りない資金を稼ごうとする場合は月当たりの目標金額を決めて始めるといいでしょう。
また貯金をするポイントとしては、貯金専用の口座を作っておいて給料日や収入が入った瞬間にその口座へ振り込んでおくことで、間違って使っちゃったということを防止できますので作っておきましょう。
3)決めた支出額を常に守ろう
あなたが無理のなく節約できた上で支出を抑えられるようになった場合、当然元の生活よりもお金が余ります。
それに収入が加われば
「今月はこんなにお金が余ったから贅沢したっていいだろう」
と思ってしまうものです。たしかにふだん節約をしているから息抜きのためにも月一のプチ贅沢の日は作った方がいいです。
しかしこれが頻繁になってしまうと思うように貯金できなかったり逆に散財癖がついて「今月ピンチ」という結果を招いてしまいます。
なのでたとえお金が多く余ったとしても、月の支出額は一定に保つようにしましょう。
一人暮らしの大学生が節約する方法

・みんな生活費はどのくらいに抑えているの?
・何を節約の対象にすればいいの?
と疑問な部分も説明しながら節約術も紹介していきます。
節約術その1)食費を制するものは節約を制する
あなたは毎月の食費にはいくらかけているでしょうか?
一人暮らしの大学生が1ヶ月にかける食費の平均は約3.5万円です。
生活において欠かせないのが食事であり食費による生活費への影響は大きいです。
大学生だと学食があったり、寮生活では賄いがでたりしますので利用すれば食費も抑えられますよね。
学食ですと大抵は外食するより安いし、賄いならタダですからね。
節約術その2)食費を上手に抑えるには自炊が一番
とはいえ寮生活以外ですと自炊した方が一番食費を節約できますし、バランスの取れた食事が取れます。
「面倒くさそう」
「続かなそう」
と思うかもしれませんが、凝った料理を作る必要はありませんので、ここでパパッとできる簡単料理をご紹介します。
食費を抑えた簡単料理 | 調理方法 | 食材(一人分) |
キノコパスタ | 1:パスタを半分に折って耐熱容器にバターと醤油以外を入れる 2:これにラップをして800Wで12分加熱する 3: 取り出してバター、醤油を入れ混ぜ器に盛り付けたら完成 | パスタ:100g きのこ(エリンギ):50g ベーコン:4枚(30g) にんにく:少々 水:1〜1.2カップ 醤油:小さじ2 和風だし:小さじ1 塩コショウ:少々 バター:10g |
豚バラキャベツ | 1:キャベツを千切りにして塩をまぶし、キャベツの水分を絞る 2:絞ったキャベツを一口大に丸め、豚バラ肉を3枚巻く 3: これを耐熱皿に入れてラップに包んで600Wのレンジで5分加熱する 4:ボウルにねぎ、しょうゆ、酢、ごま油、オイスターソース、砂糖、しょうがを入れてよく混ぜる 5:肉巻きの上にタレをかければ完成 | キャベツ:1/4個 塩:適量 ねぎ:5cm 豚バラ肉:200g しょうゆ:大さじ1/2 酢:大さじ1/2 ごま油:小さじ1 オイスターソース:大さじ1/2 砂糖:小さじ1/4 しょうが:3㎝くらい |
肉じゃが | 1:じゃがいもを一口サイズに乱切りにして水につけておく。玉ねぎはくし切り、豚肉は5cmの長さに切る。にんじんは薄切りに、ジップロックへ入れる。
2: 調味料と水をジップロック内に入れて封をし、よく揉み調味料を混ぜ合わせる。 3: ジップロックを耐熱容器に移し少しだけ封を開け、500Wのレンジで5分加熱する。 4:レンジから取り出したら、タオルでくるみ5分程置いたら完成。 | じゃがいも:1個 玉ねぎ:1/6個 にんじん:30g 豚肉薄切り:60g 水:100cc めんつゆ:大さじ2 砂糖:大さじ1 みりん:小さじ1 |
オムライス | 1:お茶碗に卵以外の材料を入れ、ラップをかける 2:レンジに入れ500Wで2分加熱し、よく混ぜる 3:平らなお皿にラップを敷いて、よく溶いた卵を流し込む 4:レンジで500Wで90秒加熱する 5:卵をレンジから取り出し、ご飯を半分のせる 6:ラップをそっと持ち、底が深い容器に移す 7: 残りのご飯を詰める 8:ご飯を包んでラップを外して完成 | ご飯:120g 卵:1個 コンソメ:小さじ1/2 玉ねぎ:1/4個 ソーセージ:2個 ケチャップ:大さじ1 |
親子丼 | 1:鶏もも肉は小さめの1口サイズに切り、平らな皿に置き、めんつゆを足して揉みこむ 2:水と片栗粉を入れて混ぜ、玉ねぎのスライスをのせてラップをする。500Wのレンジで3分加熱する 3:溶き卵の3/4の量をいれ、ラップをしてレンジで500Wで90秒加熱する 4:取り出して混ぜてラップをしてさらに500Wで30秒加熱する | ご飯:120g 卵:2個 玉ねぎ:30g 鶏もも肉:70g 三つ葉:適量 水:大さじ4 めんつゆ:大さじ2 片栗粉:小さじ1/2 |
これらが大学生におすすめのレシピになります。時間がないとか作るのが面倒という人にも簡単に作れて食費を抑えられる食材を使っていますのでコスパも良いです。
是非チャレンジしてみてくださいね。
節約術その3)スーパーの買い物は回数を減らす
自炊をしようとした際に食材の買い出しが当然必要になってきます。
あなたの部屋にある冷蔵庫のサイズにもよるので一概にこうとは言い切れませんが、食費を抑えるもう一つの方法として食材の買い物の回数は少なくした方がいいです。
つまり一回の買い物で予算を決めた上でまとめ買いをしておく方が節約になります。
なぜかというと回数が増えれば余計なものまで買って食費が増えてしまうというパターンが多いからです。
そしてなんといってもまとめ買いしたほうが面倒くさくないから…
ただ今はネット通販なども浸透しているので面倒は少なくなってきていますが、それでも購入する回数は少ない方が食費の節約になります。
節約術その4)食材選びで食費を節約
では食費の節約に大きく貢献してくれるコスパ最強の7つの食材をご紹介します。
食材 | 特徴 | 保存方法 |
もやし | コスパが良く、栄養もあるが日持ちがしないので貯め買いは程々に | ・タッパーに水を少し入れて冷蔵保存 ・レンジで10秒チンしておく |
豆腐 | 安くて栄養もあるし色んな料理に使える万能食材。 冬のお鍋には必要な一品。 | ・タッパーに水をはって冷蔵保存 ・充填豆腐はパックのまま保存 |
納豆 | 日持ちが良く、栄養が豊富。免疫力を高めてくれる。 | ・冷蔵保存 |
キャベツ | 価格が変動しにくく安い野菜でお馴染み。それに反してボリュームがあり調理がしやすい。 | ・きざんでお酢やオリーブオイルとあえておけば冷蔵保存で一週間もつ |
きのこ | 調理が容易で腹持ちもいい。 | ・冷蔵保存 |
鶏胸肉 | お肉の中でも一番安く色んな料理に使えます。 | ・茹でて小分けし、冷凍保存 |
ひき肉 | お肉の中では安くて調理もしやすい。 | ・小分けにして冷凍保存 |
これらの食材は安価でしかもヘルシーかつ満腹感も補えますのでとてもオススメです。ダイエットで食事制限をする場合にも活躍してくれる食材ですし、風邪や病気に対する免疫力を高めてくれる栄養も摂れますのでメリットが節約だけではないというのも大きいポイントですね。
一人暮らしの生活費を抑えるポイントと方法とは

これまで食費の節約術をご紹介してきました。ここからは一人暮らしのちょっとした工夫をして節約する方法とポイントを説明していきます。
特に光熱費は生活の少しの変化で抑えられるので知っておいてほしいところです。
知らないと、節約のつもりでやっていたことが逆効果だったなんてこともあるのでチェックしておいてくださいね。
1)勘違いしやすい冷暖房の使い方
夏の暑い日や冬の寒い日はエアコンは欠かせません。エアコンを使えばもちろん電気代はかかってきますが、使い方を工夫すれば抑えることも可能なんです。
夏の場合、冷房を使う時のポイントとしてはこんな使い方はNG
・ある程度ガンガンに冷やしてから切ってまた暑くなったら付ける。
・ちょっと出かけてくるから冷房を切って、また帰ってきたら付ける。
エアコンは電源の入切が最も電力を要します。一人暮らしだと部屋に自分だけなので何回も入切したり、ちょっと出かけるくらいでも切ってしまいがちです。その場合は付けっぱなしの方が節約になるんです。
効果的な節約術としては扇風機と組み合わせで使用することで温度の低い空気を部屋全体に循環できて電気代も抑えられます。
冬の場合、暖房の使用はあまりおすすめしません。
エアコンの暖房は熱を作るのに効率が悪く電力を消費しやすいんですね。
なので寒い時は電気ストーブかこたつがいいのですが、この中ではこたつが一番消費電力を抑えられます。
使用は冬の期間だけかもしれませんが、一人暮らし用のこたつだと安く買えますので今後のために持っておくといいですね。
2)長期的な目線でやる節約術
光熱費の節約は、短期的には効果が実感できないので長期的な目線でやっていきましょう。
エアコンやお風呂の温度が1℃違うだけでも年間の電気代なら約10%、ガス代なら1000円くらいの差です。
1日単位ではちょっとの差かもしれませんが長い目で見れば見るほどその差は大きくなっていくのがわかります。
よくある一人暮らしの大学生がやる間違った方法

一人暮らしの大学生が独自の節約術をやっていたりする人もいます。
チャレンジしようとする気持ちはとても大事ですし素晴らしいことだと思うのですが、中には間違った節約術をやって逆効果という場合もあります。
これから頑張ろうとするのであればしっかりとした節約術で良い結果を出してほしいです。
なので勘違いされやすい間違った節約の方法を説明していきますので当てはまったら改善した方がいいでしょう。
1)頑張りすぎな節約で逆に散財してしまう
節約もダイエットと同じと言われており、リバウンドみたいなことが起こります。
本来節約で支出を抑えるはずの行動で、ストレスを溜めすぎてしまいそれが暴走して散財してしまうということもありえるんです。
独自の節約術をやり続けてうまく結果が出ないという原因はほとんどがコレなんですね。
こうならないためにも、定期的(1ヶ月に一回)はプチ贅沢の日を作るという方法を取り入れましょう。
自分へのアメとムチを使い分けてストレスをコントロールするのも節約術のコツです。
2)友人関係まで節約してしまう
よく節約をはじめると友人との交流費(遊び代、飲み会代)まで節約の対象としてしまう場合があります。
これはもったいないです。
大学生活は今しか出来ない事であり、今仲良くしている友人と一緒に楽しんだり愚痴りあったりできるのも今だけかもしれません。
今後社会に出てバラバラになったら会える機会も少なくなります。私は会社員になってからは大学の友人達と時間が合わずでみんな集まる機会がなく会っても5年に一回程度です。なので今を大事にしてください。
とはいえ思い出作りに散財しろというのではなく、節約をしているからといって友人との関わりまでゼロにしてはいけません。支出状況を把握した上で回数を決めるとか自分のルールを守るということは頭に入れておきましょう。
節約に固執しすぎて大事な大学生活という期間を楽しむことを忘れないでいただきたいですね。
このように日頃のガス抜きをして楽しむことも節約を続けていく上で必要なことなんです。
まとめ
いかがだったでしょうか?一人暮らしをはじめる、もしくは既にしていて節約や貯金を考えている大学生は多いと思います。
今回は
・自分の収支状況を把握
・食費を上手に抑える節約術
・光熱費を抑える方法
これらのポイントを説明していきました。
これらは生活していく中でコツコツと消費を減らすやり方でドカンと節約できるというものではありませんが、今あなたのライフスタイルの見直しをして定着させれば、今後社会に出てまた一人暮らしをはじめたとしてもこのような経験は必ず役に立つといえます。
そして、節約を継続させるコツを最後にアドバイスさせていただくと「楽しむこと」に尽きます。
節約とは生活の工夫なんです。私が紹介した節約術だけではなく今後あなた自身でも「こうした方がいいかも」「この方がいいんじゃないかな」というアイデアも生まれてくると思います。
そのアイデアを取り入れながらより効率的に節約出来るようになればあなたの一人暮らしの生活がより充実したものになってくるでしょう。