・ブログで上手い記事の書き方がわからない
・ブログを書いているんだけど思うように記事のアクセスが伸びない
・記事に貼ってある広告に中々クリックされない
このような悩みを持っていて切羽詰まっているあなたはもしかしてWebライティングには心理学が物凄く重要ということはご存知でしょうか?
もし、今まで全く人間の心理的効果を応用していなかったとしたらこの記事がお役に立てられるしょう。というのも目にみえてはいませんが心理というのはライティングの世界でも上手く活用されています。
今よりも多くの読者に記事を読んでもらうためには、SEOなどの要因もありますがそれ以前の話で読者を釘付けにするための方法も必要なんです。
人の行動や心境の変化の仕組みについて、知識の幅を広げてみるとあなたの記事の書き方にも変化が起きてもっといい結果が生まれるでしょう。
今回の記事を読んで分かることは
・Webライティングと人の心理の関係性
・Webライティングに7つの心理的効果を活用する方法
・【おまけ】もうタイトル付けに悩まないための3つの心理的効果の活用方法
日常でも知っていると役に立つ内容なので、ぜひ読んで学んでほしい内容です。
目次
ライティングと人間の心理にはどんな関係があるの?

Webだけではなくリアルな場面でも、「メンタリスト」と呼ばれる人がいます。彼らは相手の思考を読み取り誘導して目的の行動を起こさせるという技術を身に付けています。
その基となるのは心理学であり、これはWebライティングでも活用されていることなんです。特にコピーライティングは人間の心理にそった書き方をしているのが基本です。
人はどう書いたら、どのように思考してどのような行動をするのか?知ったうえで考えながら記事を書くことであなたが望む結果に導きやすくなります。
・えっ?心理とかなんか難しそう
・心理的効果とか素人でも使いこなせるの?
たしかにメンタリストは何年もかけて訓練が必要なので今すぐ同じようなスキルを身に付けろというのは無理な話ですが、Web上のライティングでも知らないで書くより知っていて書くというのでは書き方が変化しますし、当然結果の出かたが大きく変わってきます。
今回紹介する内容も最も多く普段の生活でも使われているものを厳選して紹介しています。難しい内容ではないですし、これを活用できる場面で意識すれば簡単に活用できますので読まないでスルーするよりはあなたのライティングにいい影響がでると思います。
ハロー効果:実績や肩書きを示すことで印象が変わる心理

同じ内容の記事が2つあったとき、一つ目の書き手のプロフィールでごく普通の内容だけど二つ目の書き手のプロフィールに「年収1億」「コンサル歴10年」などの実績や肩書きを載せられたら二つ目の記事の内容に信憑性があると感じませんか?
すごい実績や肩書きを示すと人はそこに気が向き信頼をおいてしまうという心理をハロー効果といいます。これによって内容がショボくてもその記事に価値をおかれてしまうこともあるんです。
1)あなたが何かの実績をもっている場合
あなたが健康やダイエット、もしくはメンタルヘルスについての記事を書くとします。ここであなたが現役の医者や栄養管理士の資格者、臨床心理士であった場合、それをプロフィールで示すだけで、他の一般人が書いた記事よりもとても価値のある記事という目で見られるんです。
・現役の医者がいうんだから間違いはない
・専門の人が書いた記事ならこっちを読もう
と思ってそっちに目が行ってしまうのはハロー効果の影響なんです。私もその影響で記事を読むことが多々あります…
あなたが持っている肩書きや実績は示した方がいいです。しかし、もしない場合でも次に紹介する場合で活用できますので参考にしてほしいです。
2)他人が記事に内容に対して強い実績をもっている場合
わかりやすい例えとしてはダイエットサプリの広告などで「有名な人気モデルの○○も愛用」というフレーズとそのモデルの写真が出て来たら「あの人気モデルも愛用してるなら私も買おう」という意欲が出てきますよね。
このように他人の実績や肩書きを活用して宣伝するというのも人の気をひく大きな効果をもたらします。特にその人の影響力が大きければ大きいほど効果大です。
しかし、そのような人物と簡単に繋がれるわけでもないし勝手にその人の名前をだせば法に触れますので、ここでちょっとひねったハロー効果の活用方法を説明します。
ライティングを学んでいる(実践している)のであればわかると思いますが「引用」という方法はハロー効果も含まれるので有効な手段です。
過去の私は毎夜会社の同僚と飲みに行くのが習慣でした。でも話す事はいつも同じ会社の愚痴ばかりで充実した時間とは言えません。しかし、自分の夢を実現するために「大事を小事の犠牲にしてはならない」というゲーテの言葉の影響を受けてその習慣を辞めました。なぜならその飲みに行く時間を努力する時間にあてようと思えたからです。
このようにありきたりな個人の経験談も著名人や偉人の言葉を引用することで、説得力が増す文章になります。ここで引用元のリンクを追加すればハロー効果はより大きくなります。
バーナム効果:あれっ?これって自分のこと?と感じてしまう心理

これも経験があるかと思いますが、冷静に考えると誰にでも当てはまるようなことを言われたり読んだりすると、「あれっ、これ自分のことだ」と錯覚する心理をバーナム効果と言います。
占いはこの心理をよく活用しています。
・あなたは普段は明るくふるまいますが、他人から否定されるとすごく落ちこむ傾向がありますね。
・あなたは自分では気付いていない素質がまだたくさんあります。
・いつも周りには優しいあなたですが、自分には厳しい人ですよね。
これらは一見すると自分に当てはまっているように思いますが、よくよく考えると誰にでも当てはまる事なんですね。
これをライティングで活用するとすれば、ターゲット(読者の属性)の絞り込みにこの心理は役に立ちます。
・痩せられなくて困っている
・運動は嫌いだけど痩せたい
・ダイエットして若々しい体を身に付けたい
これらはダイエットしたい人が抱える一般的な悩みですよね。このようにあなたの書く記事のテーマにそってズレない、ありきたりな悩みを書き出すことで読者はバーナム効果で読むきっかけになります。
カクテルパーティ効果:大量の記事の中からあなたの記事に引き寄せる心理

ガヤガヤと大勢の人がいて賑やかなところでも、自分に興味のある人の話や興味のある内容を聞き取ることができるというのがカクテルパーティー効果です。人の脳は自分の興味に合わせたアンテナをはり、雑音がひどくても特定の音だけ受信するような働きがあります。
この心理はライティングでいえば、読者が「これは!?自分のために書かれたような記事だ」と思われる内容やフレーズで記事を書き引き寄せる手法にもなります。
Web上では多数の記事があるため、読者はどの記事が今の自分にとって一番役に立つのかはわからないというのがほとんどです。
そのため、あなたの書く記事が読者にとって「これはもう読むしかない!」「これを求めていたんだよ!」と感じさせる記事であれば多数のWeb記事の中からあなたの記事を選んで読んでくれることでしょう。そしてあなたのファンになるくらいあなたにも興味を抱きます。
ここまで読むとわかると思いますが、この効果を発揮するためにはターゲティング(絞り込み)が重要になるわけです。
1)読者と共通することを絞り込む
ターゲティングにおいて初心者が間違いやすいことなのですが、より多くの人に当てはまりやすいように曖昧な絞り込みをしがちです。しかし、これは間違いで絞り込みは絞りまくった方が実はいいんです。
①私は会社員です
②私も30代で副業を考えていた会社員です
①ではターゲットを会社員だけとなっていますが、ありきたりすぎて読まれてもあまり好感はもたれないんです。しかし②では30代の会社員で副業しようと考えている人にとって「この人も自分と同じなんだ」という読者と共通する部分から親近感を持たれます。
このようにターゲットは曖昧にするよりは、性別、年齢、職業、趣味、地域、生活習慣をできるだけ絞り込んだ方が共感を得られる記事が書けるわけです。
ピンポイントにこれにヒットした読者は自分に近い人が書いた記事には好感が持てて読むきっかけになるんですね。
2)絞り込みを具体化することでより効果大
これは記事のタイトルや最初の書き出しの部分での書き方になるのですが、絞り込みをより具体化した文章で読者に反応させます。
①痩せたいあなた
②1ヶ月で10kg痩せたい30代女性のあなた
①と②の違いが分かるでしょうか?①ではただ痩せたい人へ呼びかけています。当てはまるターゲットは多いですが反応度は低いんです。もしターゲットが30代女性で1ヶ月で10kg痩せたい人だったら①より②の記事を迷わずクリックします。
なぜなら絞り込みが具体化されてターゲットにとって当てはまる内容が多いため「自分のために書かれた記事だ」と思うから反応も各段に上がります。
このようにターゲティングでカクテルパーティー効果を発揮するためには具体化していきましょう。
アンカリング効果:最初の数値や特徴を基準としてしまう心理

アンカリング効果とははじめに見た数値や特徴を基準として、その後の判断をこれをもとに左右されるという心理です。
①こちらの商品は9,800円です。
②こちらの商品は今ならなんと19,800円→9,800円で購入できます。
数値で言えばただ単にこの商品は9,800円と表記するよりは、先に19,800円から減額してこの値段になったことを表記するとより安く感じてしまいます。
①現役ブラック企業の会社員が副業で1ヶ月10万稼いだ方法
②副業で10万稼ぐ方法
この場合だと、①の方が同じ会社員の人にとって再現性があるというように感じやすいんですね。このような効果をアンカリング効果と呼び、ライティングでも活用できるんです。
ザイオンス効果:何度も見る(接触する)ことで信頼を持つ心理
ことで信頼を持つ心理.png?resize=777%2C777&ssl=1)
これは単純接触効果とも呼ばれていて、人は1度だけ見るよりは何度も見たものに好感を覚えるという心理です。しかし、あまりに頻繁に接触してしまうと逆効果なので注意が必要です。
わかりやすい例としては、テレビのCMではこの効果を利用していますね。番組の間というちょうどいい頻度で流すため認知を取ながら親近感を与えて好感を上げています。
ではこの効果をライティングに応用するには、どのようにすればいいか説明していきます。
1)接触回数を多くするには
ブログの記事で接触回数を多くするには、1日数記事もアップできるような慣れたライターなら可能かもしれませんが1記事をそんなに早くアップできないよという方(私もそうなんですが…)はブログという媒体ではなく他の媒体を活用して接触するというやり方もあります。
例えばTwitterなどのSNS媒体では、多くの情報を書く必要はありません。有益な情報を適度につぶやいていけばあなたのフォロワーが増えますしブログをそこで紹介すればあなたの記事に触れるきっかけにもなります。
もしくはメルマガという媒体でもいいですよね。メルマガ登録をしてもらえばあなたが発信することで読者があなたに触れる回数も増えますよね。
2)何回も情報発信することで効果を発揮する
ザイオンス効果は数回程度では、期間をおけば好感はなくなり相手は離れてしまいます。なので定期的に情報発信は必要なのですが、どのくらいのペースがいいという基準は特にないんです…
ですがあなたがメルマガやツイッターを利用していれば分かると思いますが一日に数十回といったあまりにもくどさを感じさせる頻度は、受信側も迷惑ですしストレスとなりますので自分が迷惑と思わない程度が好ましいでしょう。
シャルパンティエ効果:人の先入観を活用する心理

重さや大きさの錯覚効果をシャルパンティエ効果といいます。同じ重さの2つの例で説明すると
・鉄のダンベルが3kg
・羽毛3kg分
この2つの場合、鉄は重いという先入観から同じ重量なのに鉄のダンベルの方が重いと人は錯覚してしまいます。
ライティングでは、このような人の先入観や想像力を活用して表現を変えた書き方をすることでより読者に伝わる文章が仕上がるんです。
・〇〇㎡→東京ドーム〇個分
・〇千円の節約→飲み代〇回分の節約
このように表現を変えれば想像もしやすくなり伝わり方も変わりますよね。
フレーミング効果:言葉を言い換えることで印象が変わる心理

最後にフレーミング効果について説明します。
結果は同じ状態になる選択において、表現方法を変えることで印象が変わり違う選択をする効果のことをいいます。ちょっとわかりづらいので詳しく説明していきますね。
まず人ははっきりした目的がない場合はリスクやコストを極力避けたいと考えるものです。このような表現があったとします。
①100名参加したなか10名しか失敗していない方法です。
②100名参加したなか90名が成功した方法です。
この2つはどちらも結果は一緒です。①ではリスクを強調しているので抵抗を持たせる印象ですが、②ではリスクは表現されてなくメリットが強調されています。②の方が印象良く感じませんか?
このように表現や言い回しを変えるだけで人に与える印象を変えて選択を変えるという効果がフレーミング効果です。ライティングでも行動を促すという目的がありますが、この心理効果を取り入れた書き方をしてみると読者も行動しやすくなりますよ。
【おまけ】読者を釘付けにする3つの心理を利用した強力なタイトルの作り方

ここまで読んでいただいたのでおまけとして、ライティングでは超重要なタイトルの作り方を心理効果を応用してお教えしていきます。
1)カリギュラ効果:あえて「ダメ」と書くことで興味を持たせる
否定命令効果ともいわれる心理です。あなたも経験があると思いますが「立入禁止」「触ってはダメ」「閲覧禁止」など書かれると余計に興味を持ってしまう心理効果です。
・1ヶ月で30万円稼ぎたくない人は絶対に読まないでください。
・【悪用厳禁】5分で狙った異性を落とす禁断の催眠法
このようなタイトル付けを見かけますが、これはなぜされているのかというとカリギュラ効果を活用しているからなんですね。たしかに強烈に興味をそそられます。
2)プロスペクト効果:損を避けたいを活用する
人は極力損は避けたい生き物です。脳みそが自然にリスクを回避するようにできているからなのですが、「損をしたくない」「失いたくない」という願望は「何かを得たい」という思いより勝ってしまうんです。
・あなたは大丈夫!?知らずにやっている痩せないダイエット方法
・全く稼げない、今すぐやめるべき副業5選!
このように、何かが得られるような文章だけではなく失わないための文章も人の特性上興味を持たれやすいです。
3)認知的不協和:違和感を強調して気にさせる
自分の認知している常識や一般論から外れたことを加えると、違和感からそこが強調され気になってしまうという心理です。
・部屋でゴロゴロしながらダイエット
・勉強しなくてもクラスでトップの学力を維持する方法
といった矛盾があると気になってしまいますよね。ただ実際には内容以上の極端な矛盾を書かないように注意しましょう。
まとめ
今回はWebライティングに使える7つの心理について説明していきました。ここまで読んでおわかりだとは思いますがライティングにおいて心理的効果は切っても切れないものです。
特にブログの記事は読者に興味を持ってもらってはじめて読んでもらえるようになりますのであなたの記事をクリックしてもらうための行動を促すには欠かせないんです。
人気のあるWeb上のコンテンツを見てみると感じると思います。様々な心理的効果を活用した書き方がされているからこそ、興味をひき内容をみて役に立ったとか面白いと思うからこそファンが出来て人気になっていくんですね。
なので、そのような記事を読んで参考にしてみるのもいろんな発見があって面白いと思います。どうしても独自の書き方では限界がありますし、必ず結果が出るとは限りません。
読まれる記事には読まれる理由があるからなので、分析してあなたのライティングに取り入れていってみてはいかがでしょうか。